薬剤師必見! 調剤ミスは整理整頓に問題あり!?

薬剤師必見! 調剤ミスは整理整頓に問題あり!?

薬剤師の募集求人に応募し、今年の春から薬剤師として働き始めるという人もいると思います。働きはじめの頃は、どうしても何かしらのミスをしてしまうものですよね。もちろんミスは、ないに越したことはありませんが、人間である以上ふいにしてしまうもの。

ただ薬剤師という仕事は、患者さんの体、命に関わる仕事とも言えますから、ミスは可能な限り減らす必要があります。その中でも特に気を付けたいのが『調剤ミス』です。この調剤ミスを防ぐためには、どうすれば良いのでしょうか。

調剤ミス防止は整理整頓が大切

薬剤師として仕事をする上で、起こりがちなのが調剤ミス。当然、それをそのまま患者さんに処方してしまうのは問題です。大きな問題に発展しないようにするためには、そもそも調剤ミスを起こさないように気をつけること。では、調剤ミスを減らすためには、どのようにすれば良いのでしょうか?

そこで大切になってくるのが『整理整頓』です。「何を当たり前のことを……」と思う薬剤師の方もいらっしゃるかもしれませんが、意外にも整理整頓できていない薬局は少なくないようです。

しっかりと薬局内や調剤室の整理整頓をしておくことで、さまざまなメリットが発生します。例えば、普段から仕事がしやすくなります。具体的に言えば、患者さんをお待たせする時間を減らすことにも繋がりますし、調剤ミスも減らし、手早く調剤を行うことができます。

多忙な日々を送っていると、どうしても整理整頓は後回しにしてしまうという薬局も珍しくありません。しかしそれがずっと続けば、結果的に整理の行き届かない薬局・調剤室になってしまい、最終的には自分自身の仕事の能率を下げる環境になってしまうのです。

まずは調剤室を整理整頓

これまでついつい薬局内の整理整頓を後回しにしてしまいがちだった人は、まず調剤室の整理整頓から行なってみましょう。ここ最近では、どんどんジェネリック医薬品の使用が増えていますよね。多くの薬局では、そのジェネリック医薬品と先発医薬品を置かなければならない状況になりつつあります。

薬の種類が増えてきたら、当然のことながら整理方法についても一度見直さなくてはいけませんよね。基本的にほとんどの薬局は、商品名で陳列していると思います。しかしそれよりも規格別の一般名で並べると良いですよ。

例えば、一般名の『ファモチジンOD(10mg)』があります。これと同じ陳列棚に、先発医薬品の『ガスターD(10mg)』と関連するジェネリック医薬品を陳列するのです。仮に商品名で陳列した場合、ガスターDとジェネリック医薬品は、それぞれ離れた場所に陳列されることになります。しかし規格別の一般名で並べれば、迷わず手に取ることができるようになります。

普段、処方される機会が少ない薬になると、先発医薬品の商品名と一般名の関連性を理解しづらくなりがちです。その部分に発生するタイムロスを削減するためには、この一般名で薬を整理する方法が良いのです。

調剤室は狭くても有効活用!

薬局内や調剤室を整理整頓しようと思っても、そもそも調剤室が狭いと頭を抱えている薬剤師の方もいるのではないでしょうか。確かに調剤室が狭いと、何かと作業がしづらくなりますよね。しかし、だからこそ工夫して整理整頓することによって、限られた空間を有効活用できるのです。

「狭いから」と諦めるのではなくて、狭い空間を整理整頓によってどのように有効活用していくかという考え方に切り替えましょう。

例えば、湿布剤やチューブ入りの外用剤などは、処方される機会も多いと思います。これらは、つい寝かせて置いてしまうところが多いようです。しかしこの置き方だと、無駄にスペースを取ってしまうだけでなく、チューブに関しては下の方にあるチューブの形がいびつになってしまうケースも珍しくありません。

そういった時におすすめなのが、立てて置く方法です。そうすることで、スペースの節約にもなり、またチューブが潰れてしまうのを防ぐことができます。また立てて整理することによって、在庫数などもわかりやすくなります。数える際も、わざわざ棚から出す必要がなくなるので便利です。

湿布剤に関しても立てて並べて置いたほうが当然取り出しやすくなりますよね。さらにかさばらずに整理できるので、無駄なスペースを節約することができます。倒れやすい場合は、ブックスタンドなど間仕切りを使えば大丈夫です。100円ショップなどにも売っているので、チェックしてみると良いですよ。

その他にも、大量にストックが必要な薬の場合は、天井から陳列台までのスペースを有効活用する整理方法もあります。天井から吊り下げる形で整理しておけば、無駄なスペースなく上手に整理整頓することができますよ。

また調剤室では、こうした薬品以外にもさまざまなものが置いてあります。例えば、狭い調剤室のスペースをさらに圧迫するのが分包機です。調剤をする際には、粉薬の瓶がたくさん並ぶことでごちゃごちゃとしてしまいますよね。

こういった散らかりを防止するためには、処方される機会の多い粉薬は、事前に作っておくということ。そうすれば、粉薬の瓶を置きっぱなしにするということを防ぐことができ、結果的に整理整頓された空間を作り出すことができます。予製剤を作っておくことで調剤にかかる時間も節約することができ、作業のしやすい空間を作ることができるというわけです。

自分のためより患者のため

これまで薬局や調剤室の整理整頓の仕方についてお話してきましたね。ここで覚えておいてほしいのが、何のために整理整頓が必要なのかということです。整理整頓をすることで、確かに作業能率などを向上することができるでしょう。仕事しやすい環境づくりというのは、薬剤師として仕事をする上で大切なことです。

そういった意味では、自分のために必要な整理整頓と取ることができると思います。しかし、あくまで調剤の効率化を高めるのは、調剤ミスを防止するためです。調剤ミスしたものを患者さんに処方するなんてことはあってはいけません。しっかりと患者さんのことを考えて、薬局・調剤室の整理整頓を行なっていきましょう。

その中で自分自身が楽になり、作業しやすくなるのも良いことです。意識として『患者のため』という考えを持っておくと良いのではないでしょうか。いずれにせよ、整理整頓は、薬剤師として仕事をする中で欠かせない大切なことというわけです。

普段から整理整頓できていれば、調剤をする際に必要な薬がどこにあるのかわからない、見つからないといったストレスも軽減することができます。調剤薬局は、患者さんとのコミュニケーションも重要になってきますから、できるだけストレスを溜めないに越したことはありませんよね。

常に笑顔で、また楽しく仕事場で働けるように、きれいで整理された空間づくりを心がけるようにしましょう。


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