投薬中のマスクって必要? 薬剤師のマスク事情に迫る

投薬中のマスクって必要? 薬剤師のマスク事情に迫る

薬剤師にとってマスクというのは、必需品ですよね。特に調剤では、マスクが欠かせません。では、投薬中のマスクは必要なのでしょうか? 今回は、そういった点について触れていきたいと思います。

マスクは調剤だけでなく投薬中も必要なの?

3月も終わりに近づき、少しずつ暖かい日も増えてきましたが、まだまだ寒い日も多いですね。特に夜は、冷える時期です。寒い時期には、感染予防のためにマスクを着用する人は、とても多いですね。医療現場においては、時期関係なくマスクを着用することがほとんどです。もちろん薬剤師も同じ。また薬剤師の中には、投薬を行う際もマスクを着用したままの人も少なくないようです。

この投薬を行う際ですが、マスクを付けたままというのはどうなのでしょうか? 患者さんの立場から考えてみると、薬剤師がマスクを着用したままだと表情がわかりにくいと感じる人もいるかもしれませんよね。最近の薬剤師のマスク事情は、どのようになっているのでしょうか?

業務中にマスクを着用している薬剤師はどれくらい?

薬剤師調査MMPRの2015年に行われたアンケート調査によると、男女関係なく半数以上の薬剤師が、業務中にもマスクを着用しているということがわかりました。比較的、女性薬剤師よりも男性薬剤師の方がマスク着用の割合は高めみたいです。

半数以上の薬剤師たちがマスクを着用する理由としては、やはり患者さんからの感染予防が多いようですね。他にも薬剤師の中には、花粉症などのアレルギーを持っている人もいるみたいですから、その花粉症対策としてマスクを着用している人もいるみたいです。

またこの他にも薬剤師がマスクを着用することによって、患者さんに対して感染予防の重要性を説きやすいという意見もあります。薬剤師のマスク着用には、このようにきちんとした理由があるわけですね。

ただ一方でマスク着用には、デメリットがあるのも事実。例えば、マスクを着用しているために声が聞き取りづらいといったことが挙げられます。この他にもマスクで顔が覆われる分、薬剤師の表情がわかりにくいといった点もあるようです。また患者さんに対して『患者さんが感染源』という印象を与えかねないというリスクも少なからずあるようです。

マスクの正しい装着方法知っていますか?

感染予防が必要になる時期でも、マスクを着用していない人は、それなりに見かけますよね。人混みや電車内などでも着用していない人は多くいますが、みなさんはマスクの役割について考えたことはあるでしょうか。

おそらくマスクは、ウイルスや細菌から守ってくれるというイメージがあると思います。そのため、ほとんどの人は、予防措置としての役割があると思っているのではないでしょうか。

ただ厳密に言えば、ウイルスなどは顕微鏡でも見えないくらい小さなものも存在します。そういったウイルスは、鼻とマスクの隙間やマスクの遷移の間から侵入してしまうこともあるのです。

多くの人は、感染予防のためにマスクを着用していると思いますが、マスクを着用しただけでは、完全にウイルスや細菌をブロックすることはできないというわけなのです。もちろん医療機関では、マスク着用を推奨しています。ですからマスク着用が感染予防に有効であることは間違いないでしょう。

■マスクの役割
マスクは、基本的に感染予防に使われます。つまり風邪などを引いている人が周囲にウイルスを広げないために使います。咳やくしゃみをすると、ウイルスや細菌を散布してしまうことになりますが、マスクを着用することでその広がる範囲を最小限に抑えることができるのです。

またマスクを装着することで喉の乾燥を防ぐことができます。喉の湿度を保つことは、風邪やインフルエンザなどのウイルス繁殖の抑制に繋がります。ウイルスは乾燥した冷たい空気を好みますので、マスクを着用すればその乾燥した冷たい空気が直接体内に入ってくるのを防げるのです。つまりマスクを着用することは、風邪やインフルエンザウイルスなどが繁殖しづらい環境作りに最適というわけですね。

■マスクの正しい装着方法
先ほどの『マスクの役割』を読んで頂ければ、マスクを着用する意味を理解して頂けるかと思います。しかし誤った装着方法をしてしまえば、せっかくのマスクの役割を発揮することはできません。

例えば、よく見かけるのが口だけを覆って鼻はマスクから出ているという人。確かにマスクを着用すると多少息苦しくなってしまい、鼻だけ出してしまいがちなのですが、これは正しい装着方法ではありません。この装着方法では、鼻の粘膜から簡単にウイルスが侵入してしまいます。

またこちらもよく見かけるのですが、装着していたマスクを一時的にアゴにかける人。可能性として、アゴに咳などによる飛散物が付着してしまっている場合があります。一度アゴにかけて再度マスクを装着すると、アゴについていた飛散物がマスクの内側に付着してしまうかもしれません。

この点に関しては、薬剤師の方も注意が必要です。マスクを間違った方法で着用したまま患者さんの前に出てしまうと指導する際などに好ましくありませんね。マスクを着用した上で患者さんの前に立つのであれば、自分自身もきちんと正しい装着方法でマスクを着用しましょう。そして患者さんにも正しいマスクの装着方法を指導してあげるのも、薬剤師として大切な仕事です。まずは、自分自身が見本になることを心がけてください。


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