薬に関する気になる疑問! 知っておきたいあれこれ

薬に関する気になる疑問! 知っておきたいあれこれ

薬剤師として仕事をしていると、患者さんからさまざまな質問が投げかけられることもありますよね。今回は、薬に関する気になるさまざまな疑問などを総集編としてまとめてご紹介していきたいと思います。

薬にまつわるいろんな疑問

患者さんの中には、薬にまつわるいろんな疑問を抱いていることがあります。しかし具体的に薬剤師に聞くのは気が引けたり、そもそもどこに聞けばいいのかわからなかったりということもあって、疑問を抱いたまま薬を飲んでいる人もいるかと思います。

もちろん薬剤師に聞けば、きちんと答えてくれます。反対に薬剤師は、患者さんとしっかりとコミュニケーションをとって、小さな疑問でも気兼ねなく聞いてもらえるように関係を築きたいところです。ただ人によっては、時間がない、体調が良くないといったことが理由で薬局等に行けない人もいると思います。

そういった人のためにも、ここでは、いくつかの薬にまつわる疑問について答えていきます。

薬は水でしか飲んではいけないの?

薬を飲む際は、昔から『白湯』で飲むのが良いと言われています。白湯というのは、冷ましたお湯のことで、人の温度に一番近い状態の水を指します。そもそも医薬品というのは、中性の水で飲むことを想定して作られていることを覚えておきましょう。

また薬を服用してからは、できるだけ胃の中で溶けることが大切です。ですから最低でもコップ一杯程度の水は必要となります。もし水なしで飲んだ場合、薬が溶けにくく効果をじゅうぶんに発揮できません。さらには、食道や胃壁に薬が付着してしまうこともあります。結果として潰瘍を引き起こすこともあるので気を付けなければなりません。

例えば、スポーツドリンクやミネラルウォーターで飲む人もいると思いますが、これらで飲むのもあまりよくありません。なぜかというと、これら飲料水には、高濃度のカルシウムやマグネシウムが配合されているからです。いわゆる硬水と呼ばれるものですね。つまり薬物相互作用を引き起こす可能性があるということです。

そういった意味では、牛乳はもちろんコーラやコーヒー、そしてアルコールで飲むのも良くありません。そういったことから水や白湯で飲むのが理想的ということになります。

温湿布と冷湿布ってどう使い分けるの?

湿布と聞くと冷たいイメージを持つ人もいるかもしれませんが、温湿布と冷湿布という2つの種類があります。温湿布は幹部を温めることで治療していき、冷湿布は幹部を冷やすことで治療していく手法。

ちなみに冷湿布には、冷たく感じるハッカの成分が配合されています。温湿布は、温かく感じる唐辛子の成分(カプサイシン)が配合されています。

多くの人は、この冷たさや温かさが幹部を治癒していくと思っているかもしれませんが、具体的には湿布に配合される『消炎鎮痛剤』の成分が幹部の痛みを抑えています。もちろん冷湿布にも温湿布にも、この消炎鎮痛剤は含まれています。

ですから温湿布と冷湿布の使い分けに関しては、『幹部にあてた時どちらが気持ち良いか』といった程度で判断しても問題ありません。

傷は消毒薬を使わない方が治りが早いの?

傷に対しては、消毒薬を浸かって治療を進めていくイメージが強いですよね。これは、傷口から最近が入るのを防ぐためです。しかし消毒薬によっては、再生を進めている傷部分の細胞にダメージを与えてしまうケースがあるのも事実です。さらに何度も繰り返し消毒薬を使用すると薬剤成分が幹部に残留し、その結果傷が治りにくくなるケースもあります。

そういったケースに対応して、最近では『モイストヒーリング』という治療方法が普及しつつあります。これは、消毒剤を一切使用しない方法です。新素材のテープ剤を浸かって傷口をしっかりと覆って治療していく方法になります。

傷を負った際に体液が出ますが、この体液には傷の治癒作用や皮膚再生作用がある成分が含まれています。消毒薬を使うとこの体液を取り除いてしまうことがあるため、消毒薬を使わずテープ剤を用いて体液を保持します。さらに潤った環境を作ることで傷の修復スピードを上げることができます。

ただ消毒薬も場合によっては、とても大切で必要なものです。例えば、汚れが付いている際は、きちんと消毒薬で洗浄したり、水道水で洗い流したりして傷口を清潔に保ちます。そうすることで傷口から最近が入ったり、化膿したりするのを防ぐことができます。

異物が刺さったり動物に噛まれたりしてできた傷に関しては、自己解決するのではなく、きちんと医師に診てもらうことをおすすめします。

薬とグレープフルーツの飲み合わせは厳禁なの?

よく薬とグレープフルーツの飲み合わせは良くないという話を耳にすると思います。実際にグレープフルーツには、薬物の血中濃度を上昇させる働きがあると言われています。ですから服薬後にグレープフルーツをたくさん食べたり、グレープフルーツジュースを飲んだりすると薬の作用が高まってしまう場合があります。それに伴って、副作用も強く現れるケースもあります。

こういった薬との飲み合わせによって何かしらの反応が起こることを『薬物相互作用』と呼びます。

過去には、カルシウム拮抗剤やHMG-CoA還元酵素阻害薬、免疫抑制薬などの一部の薬に相互作用が発見されており、グレープフルーツとの飲み合わせは控えるべきです。ただ薬の種類によっては、反対に薬物の血中濃度を低下させたり、相互作用が認められなかったりするケースもあります。

薬とサプリメント・健康食品との飲み合わせは問題ない?

ここ最近では、セルフメディケーション(自分の健康は自分で守るという考え方)が広まりつつあり、個人がサプリメントや健康食品、また運動などによって健康的な体作りを心がける時代になりました。きちんとした知識を持っているのであれば良い考え方ではあるのですが、知識がない場合はさまざまなリスクが伴う危険性もあります。

一般的に健康食品というのは、通常の食品よりも健康効果が高いとされている食品のことを指します。しかし一部を除いてはこれといった法律上の定義がないのです。健康食品・サプリメントは、薬とは別の括りにはなりますが、正しく利用しないと体に何らかの悪い影響を及ぼすこともあるのです。またものによっては、薬との飲み合わせに問題があるものもあります。

例えば、抗生物質の種類によっては、カルシウムやマグネシウムと一緒に摂取してしまうと効果が半減するものもあるようです。この他にも、飲み合わせによっては薬の作用を弱めたり、体に悪影響を及ぼしたりするケースもあります。かえって健康から遠ざかってしまう場合もありますから、健康食品やサプリメントと薬の飲み合わせには、注意が必要です。

薬を服用する際などは、事前に医師や薬剤師に飲んでいるサプリメントなどがある旨をしっかりと伝えておくと良いです。

目薬の使用期限ってどれくらい?

目薬にも使用期限があるのをご存知でしょうか? 目薬の容器などをよく見てみると、その期限が記載されています。目薬は、一度開封してからどれくらいの期間使うことができるのかというと、それは含まれている成分によって異なります。さらにどういった状況下で保管するのかによっても異なってきます。

目薬は、無菌的な医薬品ですから、開封後は約1ヶ月前後が使用期限の目安になります。さらに保管する際も原則冷蔵庫保存となっています。点眼時に容器の先が幹部に触れてしまった場合は、それを使用せずに新しく買い直した方が良いです。

他にも薬液が濁っている、白い粉が付着しているといった場合は、使用を控えることをおすすめします。


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