副作用は?

お薬には、大きく分けて2つの作用があります。
それは、「主作用」と「副作用」です。
今回は、後者の「副作用」について説明していきます。

基本的にほとんどの薬では、重い副作用が出るということはありません。
しかし100%そのリスクがないとは、言い切ることができません。
お薬の効果や副作用というのは、個人差があります。

また正しい用法・用量で飲まなかった場合。
薬剤師の指示・説明を守らずに飲んだ場合。

こういった場合にも、副作用が出ることはあり得ます。
しっかりと注意点を知って、安全にお薬を服用していきましょう。

風邪薬を例に主作用と副作用を知ろう

薬の副作用は?風邪薬を服用する目的について考えてみましょう。
誰にでもわかることだと思いますが、熱を下げたり、鼻水を止めたりといったことですよね。
こういった病気の治療や症状を軽くする働き、効果のことを「主作用」と言います。

おそらくみなさんの中にも、この風邪薬によって風邪の症状が治まった経験がある人もいるかと思います。

そして風邪薬を飲んでしばらくしてから、こういった症状が現れたことはありませんか?

・眠気
・喉が渇く
・体の痒み
・体にブツブツができる
・動悸
・めまい
・腹痛
・下痢

風邪薬には、人によってこういった症状が現れることがあります。
これを「副作用」と言います。

必ずしも、風邪薬を飲んだ人すべてに副作用が現れるわけではありません。
主作用・副作用いずれも、個人差というものがあります。

ただ風邪薬を飲んだあと、眠くなるということはよく聞くと思います。

風邪薬を飲んで熱を下げたり鼻水を止めたりすることができる代わりに眠くなることがあるというわけです。

人によって副作用をまったく感じない人もいますが、反対に副作用が強く出てしまう人もいます。
もし上記で挙げたような症状で、いつもより違和感を覚えたらいち早く医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

副作用のリスクを軽減するには?

万が一、副作用が強く現れた場合は、すぐに医師や薬剤師に相談しましょう。
しかし医師や薬剤師に相談する以前に、できるだけ副作用のリスクを軽減しておきたいところです。

では、そのためには、どういったことを気にすれば良いのでしょうか。
それは、大きく分けて3つのポイントがあります。

1.適切な用法・用量を守る
2.医師・薬剤師に情報を伝える
3.自分が服用する薬について知る

この3ポイントとなります。

1.適切な用法・用量を守る
中には、早く病気・症状を治したいがために適切な用量よりも多く服用しようと考えている人もいるかもしれません。
しかし、自己判断で用法・用量を勝手に変えて服用するのは危険です。
もちろん他人が病院などで処方してもらった薬を服用することも絶対にやめましょう。
用法・用量、また服用するお薬の種類は、しっかり医師の診察の元、薬剤師に処方してもらってください。

2.医師・薬剤師に情報を伝える
お薬手帳や初回質問票といったものがあります。
お薬を処方してもらう際は、医師や薬剤師にそれらを見せるようにしましょう。
これまで、あるいは現在服用しているお薬の種類や服用回数などがわかります。
ほかにも自分の体質、病状、副作用の経験などの情報を医師・薬剤師に伝えることができます。
こういった情報をきちんと伝えるかどうかも、副作用のリスクを避けるためには重要と言えます。

3.自分が服用する薬について知る
自分が服用する薬について、しっかりと知っておきましょう。
医師・薬剤師に聞けば、きちんと教えてくれます。
例えば、一緒に服用してはいけない薬や飲み物、食べ物なども知っておくと良いです。
薬局などでは、薬剤師からお薬と一緒にお薬の説明書も渡されます。
その説明書には、副作用に関する記述もありますので服用前にきちんと目を通すようにしましょう。

また人によっては、お薬の副作用によってアレルギー症状が現れることもあります。
過去に自分あるいは家族が、薬物アレルギー症状を起こしたことがある場合は、その旨も医師・薬剤師に伝えるようにしてください。