具合が悪くなったら?

お薬には、主作用と副作用という2つの作用があります。
正しい用法・用量で服用していれば、強い副作用が出ることはありません。
それでも人によっては、副作用が出たり、具合が悪くなったりすることもあります。

では、万が一お薬を飲んで具合が悪くなってしまった場合どうすればよいのでしょうか。
人によっては、急な症状の発現に冷静さを欠いてしまうこともあるでしょう。
一人暮らしの方は、落ち着いて対処することが求められます。

誰かと同居している人は、具合が悪くなった旨を伝えて助けてもらいましょう。

お薬で具合が悪くなることもある

具合が悪くなったら?

まず前提としてですが、普通にお薬を飲む分には、具合が悪くなるということはほとんどありません。
しかし、その時の状態や誤った用法・用量で服用したりすると副作用が現れることがあります。
そしてその副作用によっては、具合を悪くしてしまうこともあります。

特にお薬の量に関しては、注意が必要です。過剰摂取してしまうと強い副作用が現れるリスクが高まります。
それでもなお量を増やすと致死量域に達してしまうこともあります。

ですから、医師・薬剤師から指示された用量以上を服用してはいけません。
またなかなか効果が現れないからと言って、勝手に量を増やすこともやめましょう。

あと、医師・薬剤師から処方された他人の薬を勝手に服用することもいけません。
たとえ、その人と症状が似ていたとしても適切なお薬の種類、また用法・用量などは、人によって異なります。

必ず、自身で医師の診断を受け、薬剤師から処方してもらうようにしてください。

それでも、お薬によって具合が悪くなったらどうすれば良いのでしょうか。

医師・薬剤師に必ず相談をしよう

具合が悪くなったら?まず、自分一人では、絶対に解決しないようにしてください。お薬の場合、自己判断が何よりも危険であり厳禁です。

「早く治したいからもう1錠飲もう」
「ちょっとしんどいけどたぶん大丈夫だろう」

このように勝手に判断してはいけません。
最悪の場合、取り返しのつかないことにもなりかねません。

ですから、お薬を飲んで具合が悪くなった場合は、必ず医師や薬剤師に相談するようにしてください。

具合が悪くて病院に行けないという場合は、知人に連絡して助けてもらう、自宅にタクシーを呼ぶなど対応を考えましょう。
もちろん医療機関に直接電話して症状を訴えるといった方法でも良いです。
自分の体ですから、危険信号というのは、自分自身が一番感じ取ることができると思います。
状況によっては、救急車を呼ぶなど、その都度対応を考えましょう。

医薬品副作用被害救済制度について

医薬品というのは、私たち人間にとって病気・症状の治療、また健康に保持増進には必要不可欠なものと言えます。
当然そのためには、適切な用法・用量で服用することが何よりも大切です。
それでも場合によっては、副作用などの影響により具合が悪くなることもあります。

このようにお薬を適正に服用したにもかかわらず、副作用による健康被害が起きた場合「医薬品副作用被害請求制度」を利用することができます。

医薬品副作用被害救済制度とは、上記のような場合に被害者の救済を図るため医療費などが給付される制度のことです。

この制度の対象となる副作用が生じた場合は、この制度を活用しましょう。
本人もしくは家族であれば、医薬品医療機器総合機構に請求をすることが可能です。

今後、お薬を適正に服用したにもかかわらず、副作用による健康被害が起こった時のことを考えて、この医薬品副作用被害救済制度の存在を頭に入れておきましょう。